手技
保険診療では症状にもよりますが物理療法の後、20〜30分弱のストレッチやマッサージを行います。
医療機器について
赤外線治療器
赤外線治療器は、赤外線の温熱作用を利用して患部表層を温めて、疲労回復や血行促進、筋肉の疲労をとり、神経痛、筋肉の痛み等を緩和させます。
手技を行う前に温めることで、筋肉がほぐれやすくなり施術の質が上がります。
干渉波治療器(IFC-α1)
干渉波治療器は異なる周波数の電流を流し、痛みや筋肉の固まった部位にこの干渉波を当てると、筋肉・血管が収縮・拡張を繰り返し、血行の循環を促し、痛みや筋緊張の軽減が期待できます。
HVMCデルタ
HVMCデルタはハイボルテージ(高電圧電流治療)とマイクロカレント(微弱電流治療)を備わった最新の電気刺激治療器です。
ハイボルテージ療法とは、高電圧電流による電流刺激を、皮膚に抵抗を与えずに深部組織まで到達させ、直接患部の炎症の抑制、痛みの軽減、治癒力の促進する治療法です。 従来の電気治療法に比べ、身体の奥深い患部への直接のアプローチができるため、非常に高い鎮痛効果と即効性が望めます。
マイクロカレント療法とは、体内に感知できないほどの微弱な電流を流し、組織損傷の治癒促進や細胞レベルでの代謝の活性化を促すとともに、神経や筋を興奮させない為、急性期の腫れや運動後の筋肉痛の軽減や炎症の抑制が期待できます。
MCC療法とは、マイクロカレント療法の応用で四肢に微弱電流を流すことでホメオスタシスを調整し、全身の細胞の活性化を促し、自律神経を整える効果が期待できます。主に表層筋を緩めたり、冷え性、自律神経の調整にオススメです。
ウルトラソン
ウルトラソンは超音波治療とLIPUS(低出力超音波骨折治療法)を備わった最新の超音波治療器です。
超音波治療とは、超音波によって発生する温熱効果で血流改善・増大、痛みの緩和、さらに筋肉や関節など固まっている部分をほぐします。
LIPUSとは、断続的(パルス状)超音波であり、その音圧による物理的刺激を骨折部位に与えることで骨癒合が促進されます。
LIPUSは骨折だけではなく、靭帯、筋肉、腱といった軟部組織の改善にも効果的です。
超音波による刺激で血流が改善され、組織の回復に必要な栄養素が血液によって運ばれやすくなるのです。
写真左 ウルトラソン 右 HVMCデルタ
LIPUSで【効果の期待できる症状・その効果】
〇骨折(骨癒合期間の短縮)
LIPUSを使用することで骨折部分の骨形成、修復は促進され、骨癒合するまでの期間を大きく短縮することができます。(1日20分の照射で約40%短縮)
〇軟部組織損傷(挫傷、打撲、捻挫)
挫傷、打撲、捻挫による軟部組織(筋肉、靭帯、腱など)の損傷に対してLIPUSを使用すると、治癒力を促進することが期待できます。
炎症を悪化させることはないので急性期から使えることも特徴です。
〇筋肉、関節の痛み
血流不足により、老廃物が蓄積することで筋肉や関節の痛みが誘発されます。
超音波には振動によるマッサージ効果、温熱効果もありますので、「こり感」「筋肉、関節痛」の改善にも効果的なのです。
また、超音波は手では届かない身体の奥深くまで刺激を届けることができるので、手技による施術と組み合わせることで、疼痛緩和の効果をより高めることができます。
〇固定後の拘縮、瘢痕組織
超音波治療器のマッサージ、温熱効果を利用すれば、骨折固定後の拘縮や挫傷の瘢痕組織の改善にも効果を発揮します。